雨漏り修理の費用相場は?防止のためにリフォームするべき?業者選びのポイントも教えます

雨漏り修理の費用相場は?防止のためにリフォームするべき?業者選びのポイントも教えます

ある日突然起こる雨漏りは、そのほとんどが家の劣化によるものです。雨漏りは放置すれば被害が大きくなるので、早めに修理しなくてはいけません。「早く応急処置をしなければ」と焦って自分で補修する方も多いのですが、実はその前にやったほうがいいことがあります。

また雨漏りの原因は複雑なものもあり、プロがしっかり調査して正しい対策を行うことが大切です。この記事では、雨漏りが起きた時の対策や修理箇所ごとの費用の相場、失敗しないリフォーム業者の選び方について解説します。

雨漏りが起きたらまずすることは

家の中で雨漏りが発生したら、「どうしよう!」と慌ててしまうものです。すぐに雨漏り個所の応急処置をしたくなるものですが、それよりも先にしておくことがあります。

雨漏り箇所の写真を撮ろう

撮影
最初にすべきことは、修理ではなく「写真撮影」

「突然天井から雨漏りが起きた!」「外壁が割れて、雨漏りしてしまった」という時は誰でも焦ってしまうものです。応急処置できるグッズを持っていれば、慌てて修理する人も少なくありません。しかし、1番にすべきことは修理ではなく「写真撮影」なのです。応急処置する前の何も触っていない状態を撮影しておきましょう。この雨漏りが起きた時の写真は、後々とても使えるんです。

まずは雨漏りの修理を業者に頼むとき。説明が難しくても、写真があれば雨漏りの状態を正確に伝えることができます。雨漏りの原因は難解な時もありますから、現場写真を見てもらったほうがプロとしても理解しやすくなります。(雨漏りの根本原因を突き止めるためには、現地調査が必要となります)。

また、雨漏りによる被害では火災保険が適用されることがありますが、ここでも写真が必要になります。保険を申請する際には書類と共に損害状況写真の提出が必要なので、最初に雨漏りの写真を撮っておくと後々スムーズに動けるのです。

築年数や保険もチェック

前述した通り、雨漏りには火災保険が適用されます。火災保険には風災・雪災・雹(ひょう)災の3つがありますが、雨漏りの場合は「風災」に分類されるのです。保険会社に風災と認定されたら保険料がもらえるので、雨漏りの修理にかかる自己負担を軽くすることができます。また、場合によっては自己負担金が0円になることもあるのです。しかし、どんな雨漏りでも風災認定されるわけではありません。

「暴風雨によって屋根材が壊れ、結果的に雨漏りが起きた」「暴風で吹き飛んできた自転車が屋根に当たり、雨漏りが起きた」という自然災害による雨漏りなら、多くのケースで風災と認定されます。まずは保険会社に風災の対象になるか確認することから始めましょう。そしてもう1つ注意したいのが、築10年未満の「新築での雨漏り」です。雨漏りでは屋根材や外壁の劣化が多いと思われがちですが、実は「新築時の施工不良」も一因となります。そのため、10年も満たない築浅物件での雨漏りは住宅会社の保証対象になるのです。

新築物件では、家を建てた施工業者に10年間の「瑕疵担保責任」が義務付けられています。瑕疵(かし)とはわかりやすく言うと欠陥のことです。築10年未満での雨漏りは「基本構造部分の欠陥」となり、施工業者には修理の義務があります。新築で雨漏りが起きてしまった場合は、まず施工業者に相談するようにしましょう。

DIYで修理できる?

修理
雨漏りにおいて、DIYはあくまで応急処置。根本的な修理にはならない

雨漏りの被害を最小限に抑えるために、防水テープなどを使ってDIYする方法もあります。しかしDIYはあくまで応急処置という位置づけであり、根本的な修理とはなりません。防水テープは、安いものなら500円程度でホームセンターや通販で購入できます。耐水性のあるガムテープのようなもので、応急処置として人気のグッズです。用途としては、外壁や雨樋のひび割れを修理したり、防水シートを留めるテープとして使ったり、幅広く使えます。

防水テープを貼る時は、貼りたい部分の水気や汚れ、ホコリをふき取り、シワにならないようピッタリと貼り付ければOKです。しかし、雨漏りの原因となる部分の劣化が進んでいると、防水テープを貼ったことで水の経路が変わって別の場所から雨漏りが起こることもあるので、やはり万全な修理にはなりません。

避けるべきDIY

雨漏りの原因が「屋根」だとわかっている時、上からビニールシートをかけて応急処置をする方法があります。確かに雨漏りを防ぐ応急処置なのですが、足場もない状態で素人の方が屋根に登るのは大変危険ですのでおすすめしません。

また、外壁のひび割れ部分に市販のコーキング材を塗布したり、適当な板などでくぎ打ちしたりすることも避けてください。上記の応急処置は、建物を傷めることにつながります。後から修理業者が対応する時に撤去費用が発生するなど、余計な出費につながってしまいます。

いくらかかる?雨漏り修理の費用相場

雨漏り
雨漏りは、毎日の暮らしにとっても大きな問題。放置せず、早めの対応を

雨漏りは絶対に放置してはいけません。なるべくリフォーム費用を抑えるためにも、早めの修理が肝心なのです。まずはおおよその費用相場を知っておきましょう。屋根や外壁、窓など雨漏りの発生源はさまざまですが、築年数が10年未満の家で起こる雨漏りは施工不良の場合もあり、対応が変わってきます。

傷みの進行度合いにより費用が大きく異なる

雨漏りの原因は、1つでない場合もあります。築年数が30年以上経っていたり大きな災害があったりした場合は、家のあちこちが劣化して雨漏りに繋がっているケースも少なくありません。たとえば外壁のコーキング劣化やベランダの排水溝(ドレン)のゴミ詰まりといった軽度のものなら、数万円で修理ができるでしょう。しかし屋根全体が劣化している場合などは大掛かりな修理が必要で、その分費用も高額になります。そこで重要になるのが雨漏りの原因調査です。「屋根の割れた部分を補修しただけ」「外壁のひび割れを埋めただけ」という雨漏り修理では、根本解決したとは言い切れません。

もちろん雨漏りの原因となっているのが屋根や外壁にあるのなら、上記の部分的な補修で解決するでしょう。しかし原因が別にあった場合、いつかまた雨漏りは発生します。そうなれば、もう一度費用を払って対策しなくてはいけません。

原因調査の費用相場

雨漏りの原因は「屋根の劣化」「外壁の破損」などの単純なものではなく、もっと複雑な個所に隠れていることがあります。当然外側から見ただけでは原因は特定できないので、雨漏りの前には必ず原因調査を行います。原因調査にはいくつか方法があり、それぞれで費用も異なります。

赤外線サーモグラフィー

温度の変化から雨漏りの原因や家の欠陥を見つける方法です。雨漏りなど水分を含んだ原因の特定に有効で、いくつかある原因調査の中でも精度が高いと人気の調査方法となっています。建物に高感度カメラを当てて検査する方法で、雨水が溜まっている部分があればその部分は青色で表示されます。ただ、建物の条件によっては赤外線サーモグラフィーが効果的でないケースもあり、適正についてはプロが判断します。費用は約18万円~30万円が相場です。

散水

屋根
わざと水をかけて雨が降った時と同じ状態にする

わざと水をかけて雨が降った時と同じ状態にすることで、水の流れや雨漏りの症状を確認する方法です。雨水の侵入経路まで目視でわかるメリットがあります。散水調査は、簡単に水をかけて終わりではありません。強い雨などさまざまなシーンを想定して行われ、水の強さや量を調整します。そのため調査には半日から1日ほどかかることもあります。また、散水調査は施工後にも行われますが、調査にかかる水道代は施工主負担となるケースが一般的です。費用としては、約5万円~10万円程度が相場となっています。

修理箇所ごとの費用相場

雨漏りは屋根や外壁、窓などさまざまな個所から発生します。程度にもよりますが、場所によっては高額になるケースも少なくありません。ここでは、雨漏りの修理箇所ごとの費用相場を見ていきましょう。

屋根

雨漏りの原因として一番強いイメージといえば、屋根ではないでしょうか。軽度の雨漏り修理なら、約5万~30万円程度が相場です。コーキング修理や「谷樋」という屋根の雨樋部分の修理なら、20万円以下でできるケースが多くあります。下地部分の防水シートの張り替えなどは、30万円程度となるでしょう。屋根全体の劣化が激しく大掛かりな場合は200万円ほどかかるケースもあります。そして、屋根など高い位置の修理で忘れてはいけないのが「足場代」です。作業に必須である足場代の費用相場は、約15万~20万円です。

外壁

外壁の場合、雨漏りの修理にかかる費用相場は5万~10万円といわれています。外壁材の目地材である「コーキング」は最も劣化が早い部分で、ひび割れも起こりやすいです。コーキングの補修は軽度なので10万円で収まるケースが多いでしょう。しかし古くなったコーキングを剥がして新しくする「打ち替え」は、30万円を超えることもあります。

外壁の劣化がひどい場合、さらに費用は上がります。外壁を撤去して新設する「張り替え」や、既存の外壁の上から新しい外壁を取り付ける「重ね張り」の場合は100万~300万円ほどが相場といわれています。

天井

「天井を見たらシミが広がっている」「大雨の日に水だれが起きてしまった」というのは、天井に発生した雨漏りによくあるケースです。雨水でクロスがシミたりふやけたりすることが多いですが、クロスの交換は安価なケースがほとんどなので、1㎡あたり1000~1500円程度見ておけばいいでしょう。しかし、天井の内部にある石膏ボードや電気配線が雨漏りで劣化すれば被害は大きくなります。石膏ボードは防火機能を持っていますが、雨水に濡れるとその機能は低下します。また電気配線が雨水に濡れると、漏電して火災の危険性まであるのです。

雨漏りで天井が腐食してしまった場合、リフォームにかかる費用相場は5万~15万円程度といわれています。しかし天井の雨漏りは、天井そのものに限らず、外壁や屋根などもっと別の場所に原因があるケースも少なくありません。この場合、天井だけを修理しても近い将来また同じ雨漏りの被害に悩むことになります。雨漏りの修理は根本解決しなければ意味がありませんから、天井以外の修理も必要となるケースがほとんどです。雨漏りの根本的な原因は、やはりプロによる現地調査が必要となります。

ベランダ

ベランダで雨漏りが起こる理由には、ベランダそのもの以外に外壁もあります。ベランダの雨漏りも、まずはプロによる原因調査からはじめなくてはいけません。雨漏りの発生個所や程度の大きさにもよりますが、修理にかかる費用相場は約3万~10万円程度です。しかしベランダ全体となれば、約15万~50万円ほどかかることもあります。

雨漏りの原因としては、軽いものだと防水コーキングの劣化が挙げられます。地震や台風などで徐々に劣化が進み、ヒビが大きくなっていくことが原因です。髪の毛ほどの細いヒビならかなり初期ですが、幅3ミリ以上になると修理しなければ雨漏りの原因に直結します。そのほか、笠木の劣化やベランダの床そのものの劣化なども雨漏りの原因になります。また、ベランダに溜まった雨水がスムーズに排水溝に流れていかないときは、ベランダの床の角度がおかしい「勾配異常」かもしれません。勾配異常の場合は施工ミスなので、施工業者へ相談しましょう。

窓あたりから雨漏りが起きている場合、その多くはサッシのコーキング劣化によるものです。屋根から雨漏りが起きている場合も、屋根に取り付けた天窓のコーキング劣化が疑われます。軽度の雨漏り補修であれば、約5万~25万円程度が費用相場です。窓周辺のコーキングを施工し直したり窓枠の修理をしたりといった程度であれば、25万円以下で行えるでしょう。

瓦葺の屋根に取り付けた天窓を修理する場合、撤去や交換になると修理費用は高額になりがちです。足場代がかかることもありますし、天窓周辺の瓦を撤去する必要があればその分の費用も発生します。天窓の雨漏りの場合、掃除など軽度なものなら20万円以下で行えますが、交換や撤去をするなら90万円程度は見ておいた方がいいでしょう。

失敗しない業者選びのコツ

屋根
リフォームで欠かせない業者選びは、失敗すると大きなトラブルに

リフォームで欠かせない業者選びは、失敗すると大きなトラブルになります。失敗しない業者選びのポイントをご紹介します。

費用に幅があるからこそ、業者選びは慎重に

雨漏りの修理は発生した原因によって範囲が大きく変わりますし、それに伴って費用も大きく変わります。おおよその相場は存在しても、実際に支払う修理費用はリフォーム業者が現地調査をしなければはっきりしません。専門知識が必要な作業ですから、業者にもっともらしく説明されると「そういうものか」と納得してしまう人も多いでしょう。しかし、業者の中にはずさんな施工を行ったり、相場を大きく上回る高額な費用を請求したりする悪徳業者もいるのです。過去には、「屋根の無料点検が終わった後、雨漏りが起こるといわれ高額なリフォーム契約をさせられた」「雨漏りの修理を依頼したのに、悪化してしまった」といって消費者センターに相談が寄せられることも少なくありません。

参照:国民生活センター ご用心 災害に便乗した悪質商法

雨漏りの修理は素人ではわからない部分であり、緊急度が高いため狙われやすいのかもしれません。業者選びは、くれぐれも慎重に行いましょう。

信頼できるリフォーム業者の見極めポイントとは

雨漏りの修理を行うリフォーム業者は多く存在します。そのため、雨漏り修理ではまず「業者選び」に悩む人も少なくありません。まずは見積もりの段階で判断します。見積もりは複数のリフォーム業者から取って、内容を見くらべることが大事です。見積書の内訳が細かく書かれていたり、質問に丁寧に答えてくれたりする業者なら信頼できるでしょう。「○○一式」など大雑把に書かれていると、後から思わぬ費用が発生することもあります。また、実績や経験がしっかりあって評判(口コミ)が良いリフォーム業者も信頼できます。候補にしているリフォーム業者のホームページで施工実績をチェックしたり、Webで口コミを検索したりするのもおすすめです。保証内容についてはしっかりと書面に残してもらい、アフターフォローの内容についても確認しておくと安心ですよ。

・「雨漏り診断士」も1つの目安
雨漏りの修理には専門的な知識が必要となります。そこでリフォーム業者の中には、知識の証明として「雨漏り診断士」の有資格者が在籍している会社もあります。

雨漏り診断士とはNPO法人雨漏り診断士協会が主催している認定試験で、雨漏り診断の必要な知識を持っているという証明になるのです。

参照:NPO法人 雨漏り診断士協会

もちろん雨漏り診断士の資格を持っていなくても、豊富な知識や経験を持った技術者はたくさんいます。資格は絶対ではありませんが、1つの参考になるかもしれません。

防止のために!事前のリフォームで対策を

雨漏りを防ぐためには、しっかりと家のメンテナンスを行っておくことが大事です。事前にリフォームしておけば、慌てて修理する必要はありません。

定期点検をして、必要なら早めのリフォームを

雨漏りの原因は、施工不良でない限りそのほとんどが家の劣化によるものです。雨漏り対策の場合は、屋根や外壁・ベランダや窓はしっかり定期点検することをおすすめします。これらの部分は内装よりもじっくり見る機会が少ないので、なかなか劣化などの変化に気づきにくいのです。

新築物件でない限り、「もう10年以上点検をしていない」という家も多くあります。見た目は問題ないように見えても、実際に内部を見ると劣化が進んでいるケースは少なくありません。10年以上定期点検を行っていない場合や、数年以内に大雨や台風・地震があった場合は、ぜひ一度点検を行いリフォームの必要がないかチェックしてください。

屋根の雨漏り防止を目的としたリフォームをはじめ、雨漏りが起きた時の対策や場所ごとの修理にかかる費用相場、失敗しないリフォーム業者選びのコツなどをご紹介しました。雨漏りの放置は避けるべきですが、「すぐになんとかしなければ」と素人が屋根に上って作業すると落下の危険性があるのでおすすめしません。雨漏りを防ぐためには、リフォームを始め日ごろのメンテナンスが大事です。「もう10年以上メンテナンスしていない」「最近大きな災害があった」という場合は、ぜひ一度メンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。

公開日 2020年6月9日
更新日 2020年10月22日

#リノベーション, #リフォーム, #屋根, #外壁

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