憧れの「螺旋階段」を設置するメリット・デメリットと費用目安を解説

憧れの「螺旋階段」を設置するメリット・デメリットと費用目安を解説

新築やリフォームの際に階段のタイプ、デザイン、レイアウトなどに悩む方も多いでしょう。さまざまな階段の中でも、螺旋(らせん)階段は独特の外観と機能性から高い人気を集めています。雰囲気のあるデザインに憧れを抱いている方も多いようです。こちらでは螺旋階段のメリットやデメリット、そして設置費用の目安などを紹介します。

螺旋階段とは?

ヨーロッパでは古くから多用されており、近代建築ではインテリアデザインとして採用されることも多い
ヨーロッパでは古くから多用されている螺旋階段。近代建築ではインテリアデザインとして採用されることも多い

螺旋階段はとても長い歴史を持っています。狭い空間でも階段を設置できることもあって、ヨーロッパでは古くから多用されており、形状的にレンガ造りや石造りの建物との相性がとても良いため、多くの歴史的建造物などでも見られます。

一方で、日本では木造建築が主流で、階段はハシゴから進化したものが中心です。デザインも直線的なものが主流でした。日本で螺旋階段が採用されるようになったのは、西洋の建築文化が日本に入ってきた江戸時代末期から明治時代にかけてです。一般的な家庭に広く普及したわけではなく、比較的珍しい階段のスタイルのひとつといえます。近代建築ではインテリアデザインのポイントとして採用されるケースもあります。

螺旋階段を設置するメリット

新築やリフォームの際に螺旋階段を設置するか迷う方も多いでしょう。毎日のように使用することになる階段は、しっかりと検討したうえで選択することが大切です。続いては螺旋階段を設置するメリットを紹介します。

美しくおしゃれなデザイン性

多くの人が螺旋階段に魅せられ、憧れる一番の理由はそのデザイン性です。曲線を多用した螺旋階段はとても美しくおしゃれで、存在感があります。シンプルなデザインでもゴージャスな雰囲気があるため、インテリアの大きなポイントになるでしょう。また、螺旋階段は使用する素材や色、手すりなどの形状によって大きく印象が変わります。デザインの選択肢が多いという点もポイントです。

設計の自由度の高さ

直線的な階段の場合、間取りに対して設置場所がある程度限定されてしまいます。対して、螺旋階段はスペースさえ確保できれば幅広く設置可能です。部屋の中央やキッチンなどにも設置することができます。また、一般的な階段と違って、組み立てるだけで設置が可能なため、リフォームなどの際にも工期を短縮できるという点もメリットです。

狭小住宅でも設置でき、コンパクトな階段作りを実現

螺旋階段は主に海外の建物で多用されているため、日本の住宅には合わないというイメージを抱いている方も多いのでは。実際は、一般的な階段よりもスペースをとらずに設置可能であり、空間を有効活用できます。そのため、床面積が少ない狭小住宅にこそ適しているといえるでしょう。また、低コストでの設置が可能で予算が限られているという方にもおすすめできます。

光を遮らないすっきりとしたフォルム

螺旋階段は光を遮らないように設置することもできます。そのため、自然の光を取り込んだ明るい空間を作ることが可能です。また、1階と2階の空間が吹き抜けのようにつながり、日光が1階まで届くため、より空間全体が明るくなります。さらに、階段の向こう側まで見渡せることで、部屋を広く見せる効果が得られるという点も螺旋階段のメリットのひとつです。

階段下のデッドスペースを最小限に抑えられる

通常の階段の場合、どんなにコンパクトにしても階段下にデッドスペースができてしまいます。このスペースを収納として活用するケースも増えていますが、位置的に使い勝手が悪く、結局は単なるデッドスペースになってしまうケースも少なくありません。

それに対して、螺旋階段はサイズがとてもコンパクトで、設置場所の自由度も高いことから、デッドスペースを最小限に抑えることができます。階段下のデッドスペースは一見小さく感じるかもしれませんが、床面積が少ない住宅の場合、3分の1程度が階段とデッドスペースとなってしまうケースもあります。特に狭小住宅に設置するメリットは大きくなるといえるでしょう。

螺旋階段を設置するデメリット

階段は実際に快適な生活を送るうえでとても大切な要素です。メリットのみでなくデメリットも踏まえたうえで検討する必要があります。続いては螺旋階段を設置するデメリットを紹介します。

階段の上り下りに不安を感じてしまう

一般的な螺旋階段は、柱を中心にして踏み板を円形に設置したものになります。構造上、どうしても踏み板が三角形になり、足の置き場が狭くなってしまいます。そのため、慣れるまでは上り下りに不安を感じてしまいがちです。

特に小さなお子さんやお年寄りのいる家庭では注意が必要です。導入を決める前に、実際に螺旋階段を上り下りしてみて不安はないか確認しておくようにしましょう。より安全面を考慮するのであれば、できるだけ踏み板を大きくし、滑りにくい素材にするといった工夫が必要となります。

荷物の上げ下げが大変になる

螺旋階段は回転しながら上り下りをする必要があるため、大きな荷物の上げ下げには不向きです。コンパクトさを重視した省スペースタイプの螺旋階段になると幅も狭くなってしまい、大型の家具などの搬入はほぼ不可能となります。そのため、2階に大型の荷物を搬入する場合はクレーンなどを使用する必要があり、引っ越し費用などが割高になってしまう可能性があります。

階段下に収納スペースがない

螺旋階段は省スペースでの設置が可能ですが、その分階段下に収納スペースなどを作ることができません。しかし、前述の通り螺旋階段は一般的な階段よりもコンパクトなため、別の場所に収納スペースを確保することも可能です。

階段下の収納スペースは、そもそもデッドスペースを無駄にしないために作られるケースがほとんどです。そのため、収納力はあっても使い勝手がイマイチで、実際にはあまり使用しないという方も少なくありません。そう考えると、省スペースな螺旋階段を選んで使い勝手のいい場所に収納を用意するほうが良い場合もあります。

また、吹き抜け構造になってしまうことから、部屋の中に設置すると冷暖房が効きにくくなってしまうという点もデメリットです。同じ広さの部屋でもより性能の高いエアコンが必要となったり、電気代などのランニングコストが高くなったりする可能性があります。どこにでも設置できるというメリットと、設置場所によっては別のデメリットが生じる可能性がある点に注意しましょう。

螺旋階段を設置する際の費用目安は?

螺旋階段はキット販売が多く、設置場所やタイプによって異なるものの、費用をおさえた設置も可能
螺旋階段はキット販売が多く、設置場所やタイプによって異なるものの、費用をおさえた設置も可能

いざ螺旋階段を設置するとなれば、やはり気になるのは費用です。もちろん、設置場所やタイプによっても異なるものの、一般的な階段を設置するよりも費用を抑えることができます。ここでは、設置する際の費用の目安を紹介します。

螺旋階段はキット販売が多い

一般的な階段の場合、間取りや構造などに合わせて設置するためあまり単体販売はされていません。それに対して、螺旋階段は構造がシンプルで比較的簡単に設置できることから、キット販売が多い傾向にあります。

販売価格は材質やサイズによっても異なりますが、もっとも安価なスチール製の場合、約40万円から購入できます。材質や機能性にこだわり、サイズ的に余裕のあるものになると、70万~100万円を超えることもあります。

もちろん、キットではなく好みに合わせたオーダーメイドも可能です。ただし、フルオーダーになると当然価格は跳ね上がります。まずはキットの中から自分に合ったものを探し、場合によってはオプション追加などを検討することで、限られた予算の中でも理想的な螺旋階段を設置できるでしょう。

螺旋階段の主な材質とは?

螺旋階段にもさまざまな材質のものがあります。もっとも一般的なのはスチールです。価格も安価で強度も十分にあります。また、踏み板に木材を採用しているものも少なくありません。木材ならではの暖かい肌触りや、優しい雰囲気が魅力的です。同じ木材でも種類によって肌触りや見た目の印象、耐久性などは大きく変わります。さまざまな種類のものを見比べてチェックしてみましょう。

そのほかにも金属・樹脂など複数の素材を組み合わせた螺旋階段もあります。同じデザインの螺旋階段であっても、材質によって見た目の印象や機能性は大きく変わります。設置を検討しているのであれば、材質にも注目してみましょう。

自分で塗装リメイクやDIY設置も不可能ではない

螺旋階段は構造がシンプルです。自分好みにリメイクするのはもちろん、場所によってはDIYでの設置も不可能ではありません。前述の通り、本体がキット販売されているため、自分で購入して設置できます。決して簡単ではありませんが、実際にDIYで好みの場所に設置するという方もいます。ただし、キットであっても設置方法などを誤ると十分な強度を確保できず、耐久性が落ちてしまう可能性もあるため注意が必要です。

自分で設置するのが難しいと感じた方は、専門業者などに本体を設置してもらったうえで、リメイクするのもおすすめです。踏み板を簡単に交換できるものも多いため、後で好みのものを購入して交換してみるのも良いでしょう。また、塗装などによって見た目の印象を変えるのもおすすめです。ラバー系の塗料を使用すれば、床板を滑りにくくすることもできます。

螺旋階段は一般的な階段と違って、組み立てや設置が簡単で、工夫次第でさまざまなアレンジが可能です。デザイン・機能面などで自分の好みにマッチしたものを見つけられないのであれば、思い切ってDIYアレンジに挑戦してみるのもいいでしょう。

公開日 2020年8月27日
更新日 2020年10月22日

#費用, #リノベーション, #リフォーム, #室内

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