掃き出し窓のメリット・デメリットとは? カーテン選びまで解説

掃き出し窓のメリット・デメリットとは? カーテン選びまで解説

床から天井近く、あるいは天井まである大きな窓のことを「掃き出し窓」といいます。ほうきで掃除をしていた時代、こういった窓から部屋のほこりやゴミを外に掃き出していたため、掃き出し窓と呼ばれるようになったといいます。

窓は、人が快適に暮らしていく上欠かせないものですが、必ずメリット・デメリットがあるものです。掃き出し窓のメリット・デメリットは何でしょうか。また、窓といえばカーテンも付きものです。インテリアの要となるカーテン選びのコツも知っておくと、部屋の模様替えなどが楽しくなるでしょう。掃き出し窓のメリット・デメリットからカーテン選びまで解説していきます。

掃き出し窓とは?

掃き出し窓とは、床面から立ち上がる大きな窓になります。庭やベランダ、バルコニーがある部屋やリビングに設けられることが多いでしょう。日本で一番ポピュラーな窓だともいわれます。だいたいは引き戸式が多く見られますが、他に上下スライド式や押し出し式タイプなど種類があります。

自由に屋外へ出やすいことや開放的で光と風がふんだんに入ることで、室内を気持ちのいい空間にしてくれます。反面、雨やホコリなどが入りやすくなることや、防犯上の不安もあり、痛しかゆしといったところもあるでしょう。

一般的な掃き出し窓のサイズ

一般的な掃き出し窓のサイズとして、幅や高さはどのくらいなのでしょうか。一応、標準的なサイズを知っておけば、新築住宅を建てる際やリフォームをする際の打ち合わせ時に、話が理解しやすくなります。カーテンやブラインドなどを購入する時にも、参考になるでしょう。

目安としての一般的な掃き出し窓の幅は、1500~2800mm(最大値2800mmはアルミサッシの限界があるため)、高さは1800~2020mmになります。高さのほうが自由度は高いようで、間取りやフロアの高さで決めたりすることも多々あります。

このように、一般的なサイズとはいうものの、業者によって考え方は異なったり、部屋の状況で変わってきたりすることはあります。

掃き出し窓のメリット

明るい部屋にしたいなら、大きな窓の掃き出し窓が最適です。大きなものでは、床から天井まである大型タイプがあり、日差しや風がたっぷりと入ることで、自然との一体感が味わえることは魅力でしょう。掃き出し窓を代表するメリットとなっています。このように、部屋に居心地の良さを感じさせる点において、日本の住宅で人気のある窓のタイプでもあります。

今では、眺めを第一目的として大開口する掃き出し窓もあり、デザイン的に特注のガラスを使って作られる額縁のような窓は圧巻です。これらのメリットを含め、他にもどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。

庭やベランダから家の中に出入りしやすい

何といっても、掃き出し窓があれば、庭やベランダ・バルコニーから屋内・屋外に出入りしやすくなっているため、開放感は抜群です。掃き出し窓を作ると洗濯物や布団干しに便利だったり、1階ならバーベキューができたり、大型家具などの搬入・搬出も楽にできたり、出入りの用途は広がります。屋外とのつながりに段差がなければ、さらに空間の広がりを感じることができるでしょう。テラスやウッドデッキなどとつながれば、いっそうの開放感が味わえるでしょう。

風通しが良くなり、換気がしやすい

掃き出し窓は換気がしやすいこともメリットのひとつ。室内では人が呼吸をしているだけでも湿気が発生し、こもってしまいます。他にも部屋で料理や洗濯干しが行われれば、水蒸気によって湿気は発生します。そうなると、カビの発生原因になり、アレルギーや喘息の危険性にもつながりますから、換気が重要な点において、風通しの良い窓というのは、快適な生活をする上で重要になります。

日当たりが良くなる

ガラス面が大きい分、日当たりが良くなることも掃き出し窓のメリットです。いい部屋の条件として、日当たりが良いことを第一条件に挙げる方は多いでしょう。昼間から明るい部屋、採光が十分に確保できる部屋は、生活をしていても気持ちまで明るくしてくれます。太陽を感じられると健康に良い影響を与え、昼間から電気をつけずに生活ができます。冬場も暖房の節約につながり、洗濯物の乾きもよくなります。

災害時の避難口になる

万が一、火事や自然災害が起きれば、必ずしも玄関から逃げられるとは限りません。出入りがしやすい掃き出し窓であれば、災害時の避難口として、いち早く逃げやすい環境が整っていることになります。第三者が救助活動を行う時も大いに役立つでしょう。特に、超高齢社会にある現況では、在宅の高齢者を救助する場合にも掃き出し窓の役割は重要になります。

掃き出し窓のデメリットと対策方法

メリットがたくさんある掃き出し窓ですが、逆にメリットがデメリットとなってしまうことで注意したい点もいくつかあります。掃き出し窓を代表する特徴となる、ガラス面が大きいことを一つとってもデメリットは考えられます。

災害時の飛来物が当たりやすく、ガラスが割れやすかったり、外気温の影響を受けやすかったり、防犯面で不安であったりなどが考えられるでしょう。いくつかの恩恵を受ける代わりにデメリットもあるなら、対策方法を検討し、もしもの時に備えておきたいものです。これから、掃き出し窓のデメリットと対策方法を見ていきます。

ステップや縁台から落下する危険性

特に、小さな子どもがいる場合に注意したい点があります。もし、掃き出し窓の下に段差があり、ステップや縁台を設けているなら、子どもが落下する危険性が高くなるということです。自由に出入りでき、開放感もある分、いつでも窓が開いている状態にすると、親が目を離した隙に事故が起きる可能性があります。

子どもの行動は予測不能な場合のほうが多いですから、いつも親が安心できない状態にあるといってもいいでしょう。親が見ていたとしても、絶対大丈夫という保証はないからこそ、事前に何らかの対策は講じておきたいものです。

網戸や手すりを設置する

庭やベランダで洗濯物を干したり、花のお手入れをしたりなど、用事をしている時に掃き出し窓が少し開いているだけでも、小さな子どもは屋外に出ようとするものです。ステップや縁台から小さな子どもが落下や転倒をする危険性は高まってしまいます。

市販されているグッズで落下や転倒を防ぐには、網戸や手すりの設置がおすすめで効果的です。他にも鍵を付ける方法も有効でしょう。鍵は子どもの手の届かない位置に付けたり、置いたりすることが大事です。これらの対策を採ったとしても、一番重要なのは、親が目を離さないことでしょう。

外から家の中が丸見えになり、防犯面で不安がある

大きなガラスが特徴の掃き出し窓のデメリットとして、外から家の中が丸見えになったり、出入りする敷居が低かったりする点があるなら、防犯面でとても不安があります。当然、プライバシーを守り、空き巣から身を守ることが大変重要になりますが、どんな対処方法があるでしょうか。

対処方法として、室内が見えないようなカーテン、シェードを取り付ける、シャッターの設置や二重窓へリフォームなど、各種考えられます。自分で対処が難しい場合は、プロに頼ることも検討しましょう。

手軽に防犯対策をするなら「防犯フィルム」を活用

空き巣に真っ先に狙われやすい掃き出し窓。ガラス割りの侵入を阻止するため、手軽に防犯対策をするなら、「防犯フィルム」の活用が一つあります。

自分でホームセンターなどで購入する方法もありますが、一般の市販品では、防犯性能が乏しい飛散防止フィルム程度だったり、耐用年数が短かったり、ガラスの種類によっては取り付けられないものだったりする問題も多くなります。

しかも、自分で貼り付けに失敗すると交換不可で、買い直しをしなければなりません。手軽な防犯対策になる「防犯フィルム」ではありますが、自分での貼り付けはしないほうが無難でしょう。

リフォームで万全な防犯対策が可能

掃き出し窓にカーテン、シェードや目隠しを取り付けるなら、自分でもできそうですが、シャッター、鍵、二重窓を取り付けるとなれば、リフォームの分野になりそうです。リフォームを併用すれば、万全な防犯対策が可能になります。

シャッターは取り付けるだけでも防犯効果はありますが、最近出ている、閉めたままで日よけや換気ができるルーバータイプがよりおすすめです。後は、掃き出しを防犯ガラスや二重窓にしたり、クレセント錠に補助錠や外付け錠を取り付けたりなど、積極的にリフォーム分野も活用したいところです。

窓が大きいため、掃除が大変

掃き出し窓の最大の魅力である「いい眺め」のためにも、日々の掃除はマメに行いたい
掃き出し窓の最大の魅力である「いい眺め」のためにも、日々の掃除はマメに行いたい

掃き出し窓のガラスが汚れていると、せっかくのメリットである眺めが台無しです。定期的なお手入れでキレイにしておきたいものですが、掃除が面倒な方にとっては、窓が大きいため掃除が大変になるデメリットが生じます。

余裕があれば、家事代行の掃除を頼めば楽ですが、そうはいかないのなら、やはりマメに窓拭きや網戸掃除をするしかないでしょう。100均でいろいろなグッズも入手できますから、自分流で掃除の仕方を工夫してみてください。

床が日に焼けて劣化しやすい

日当たりの良い環境は大きなメリットになりますが、床が日焼けし、色あせや変色で劣化しやすいというデメリットにもなってしまいます。木材は乾燥をし過ぎると、はがれや浮きが見られるようになり、床構造にも影響が出かねません。

このようにせっかくキレイなフローリングの床が、数年後に残念な姿になるのは見るに忍びないものです。マメにワックスやニスを塗るなどのお手入れをすることはおすすめですが、日焼けになる根本的な原因となる紫外線を何とかする方法はないのでしょうか。

テラス屋根を設置する

掃き出し窓から続きの空間として設置するならウッドデッキをおすすめします。さらにウッドデッキに屋根を付けるのもいいでしょう。テラス屋根という形になりますが、物干しスペースとして重宝するほか、テーブルや椅子を置いてくつろぎのスペースとしても活用できます。

最も実用的な方法としては、強い日差しや風雨が直接当たることを防ぎ、室内の床のダメージを軽減してくれる役割や冷暖房効果アップが可能になるメリットがあります。屋根材にはポリカーボネートという資材の他、オーニング、サンシェード、タープがあります。この中でもポリカーボネートなら、紫外線を100%近くカットしてくれる効果が期待でき、色あせや変色の防止に貢献してくれそうです。

結露ができやすい

窓があれば、結露に悩む問題も発生します。掃き出し窓は日当たりが良い分、室温がいつも高いため、水蒸気が発生しやすく、結露ができやすい環境にあるといえます。結露ができやすい環境というのは、室内外の温度差が大きいことや湿度があるという条件が重なることです。

室内では、人の呼吸や洗濯物の室内干し、調理や料理で発生する水蒸気や、観葉植物から出る水蒸気など、さまざまな水蒸気が発生して湿気となります。湿気が固まると結露になり、カビも発生するわけです。

音が外に漏れやすい

窓のガラスは大きければ大きいほど、音の問題もデメリットとなります。壁に比べて音を通しやすく、サッシのすき間からも音が漏れやすいからです。室内の音が外に漏れやすいということは、室外の音も中に入りやすいことになります。寝室に掃き出し窓があれば、騒音で眠れないという悩みが起こるかもしれません。

暑さ対策・寒さ対策が必要

いつも日差しがあるという掃き出し窓のメリットは、冬は暖かい反面、夏はとても暑いというデメリットを生んでしまいます。南向きの窓ともなれば、1日を通して日が当たることで暖かいものの、冬には冷気も多く入ってしまい、意外と寒さと結露を呼び込んでしまう結果になるでしょう。

やはり、暑さ・寒さもない快適な環境を求めるなら、掃き出し窓にも冷暖房の活用は必須となります。冷暖房といえば、気になるのが光熱費です。いかに1年の光熱費を節約するかを考えると、暑さ対策・寒さ対策の知恵を絞ることは必要でしょう。

【二重サッシ】断熱・防犯・防音・結露防止と大活躍

ここまで掃き出し窓のデメリットとして見てきた問題をかなり解決してくれるのが、二重サッシ(二重窓)の取り付けになります。内窓とかインナーサッシとも呼ばれ、断熱・防犯・防音・結露防止にかなり役立ち、大活躍してくれます。

価格はリフォーム業者によって違いますが、1ヵ所約8万~15万円程度です。欲をいえば、他にも窓があれば、そちらも二重サッシにすることをおすすめします。なぜなら、1ヵ所だけ二重サッシにしただけでは、数々の効果が薄れてしまうからです。

もっといえば、窓ガラス自体も単体ガラスでなく、複層ガラス・ペアガラスといわれるものに替えると、断熱・防犯・防音・結露防止の効果はかなり強力になり、さらにおすすめです。もっとも、かなりリフォーム代もかかってしまい、1ヵ所約30万円程度になるでしょう。予算が許せば、手を掛けた分、快適な暮らしが待っています。

失敗しない、掃き出し窓のカーテンの選び方

部屋の印象を決めるカーテンのデザインはとても大事。サイズや柄など、細かいところにも気をつけたい
部屋の印象を決めるカーテンのデザインはとても大事。サイズや柄など、細かいところにも気をつけたい

インテリアとして、部屋に主役級の存在感を与えるのがカーテンです。ところが、いざ選ぶ段階になると迷ってしまい、購入後に失敗を実感したことも1度や2度はあるのではないでしょうか。

丈が違った、掛けてみたら柄が合わなかった、機能性を良く確かめなかったなど、理由はそれぞれでしょう。基本は、事前に掃き出し窓のサイズを測り、正しいカーテンサイズを決めておくことです。また、カーテンにはさまざまな機能があることも覚えておいてください。

防音、遮光、防炎、ウォッシャブル、形状記憶など、表示されている機能を良く見てみましょう。機能は多いほど、快適さは増していきます。掃き出し窓に掛ける大きなカーテンだからこそ、失敗しない選び方を考えてみましょう。

1年通して使える生地を選ぶ

生地や色・柄はあくまでも好みになりますが、1年を通して使える生地を選ぶことを念頭に置いて検討してみると、カーテン選びが楽になります。まして、選び方に慣れていない初心者なら、最善の策になるでしょう。なるべく素材となる生地については丈夫なものを選んだり、色・柄についても無地でナチュラルな落ち着けるものを選んだりすることをおすすめします。

カーテンの丈の測り方

掃き出し窓のカーテンの選び方で、迷ってしまうのがサイズ、特に丈の問題があります。そこで、カーテンの丈の測り方からご紹介します。まず窓の幅や高さを測ってカーテンレールを購入し、合うカーテンサイズを決めることになります。

既製のカーテンサイズでは、幅100cm、150cm、200cm、長さ178 cm、198 cm、200 cmが揃っているでしょう。幅については、カーテンレールの長さ×1.05の丈については、カーテンレールのランナー下から床までの寸法から1~2cmほど引いた長さにします。

例えば、窓のサイズが幅170~200cm、高さ180cmの場合なら、既成カーテンサイズは 100×178cmを2枚購入することになるでしょう。レースカーテンを選ぶ場合の丈は、ドレープカーテンより3~4cm短くするのがおすすめです。オーダーメイドの場合は1cm刻みで対応してくれます。

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公開日 2020年8月5日
更新日 2020年10月22日

#リフォーム

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