カーテンボックスの役割とは? 種類、後付けの方法からDIYまで解説

カーテンボックスの役割とは? 種類、後付けの方法からDIYまで解説

カーテンボックスとは、カーテンレールを隠すように上から覆いかぶせた箱型のボックスを指します。注文住宅では見かけるアイテムですがどこの家でも見かけるような一般的なインテリアではありません。

そのため「カーテンボックスは高額」「後付けは無理」といったのイメージがありますが、カーテンボックスは後付けやDIY設置も可能です。この記事ではカーテンボックスの役割や種類、後付けの方法、カーテンボックスのDIY方法について解説します。

カーテンボックスの効果とメリット

カーテンレールを覆うように取りつけられるカーテンボックスですが、見た目が美しいだけではなく住みやすさを向上させる効果があります。そのメリットや役割についてチェックしてみましょう。

・遮光性を高める……カーテン上部の隙間がふさがれるため、外からの光漏れが大幅に低減する
・省エネになる……カーテン上部から冷たい外気や熱気が室内に入りにくくなり断熱効果アップ、冷暖房効率も良くなる
・部屋の印象が変わる……カーテン上部にカーテンボックスを設置すると見た目がゴージャスになる

カーテンボックスにはさまざまなメリットがあり、後付けやリフォーム時に取り付け可能です。ブラインドやロールスクリーンにも取り付けられます。

カーテンボックスの種類

カーテンボックスには大きく分けて3つの種類があります。

1. 後付けタイプ……後付けタイプは既存カーテンレールの上からレールカバーをネジ止めなどで設置するもので、DIYでも対応できます。レールカバーは通販でも手軽に購入でき、ブラウンオークやナチュラルオークなどインテリアに合わせて色が選べます。

2. 天井埋め込みタイプ……新築時からカーテンレールを設置することを前提に施工されているタイプです。天井にくぼみを開けてカーテンボックスを設置する仕様で、スッキリとした印象でお部屋の高級感がアップします。

3. 天井付け納まり・壁付けタイプ……天井に直接カーテンレールを設置しカーテンボックスでカバーするのが天井付け納まり。壁にカーテンレールを設置し、カーテンボックスでカバーするのが壁付けタイプです。この2つのタイプは後付けでカーテンボックスが設置できます。住宅メーカーに専用商品があり、施工もリフォーム会社におまかせできて便利です。

天井埋め込み納まり

天井付け納まりは掃除の手間がかからず、部屋の雰囲気をすっきりとさせたい人におすすめ
天井埋め込み納まりは掃除の手間がかからず、部屋の雰囲気をすっきりとさせたい人におすすめ

天井埋め込み納まりは、自宅を施工する段階から計画的に設置されたカーテンボックスです。天井部分を掘りこみ、そこにカーテンボックスを設置することで圧迫感がなくなり、部屋が広く見えるのが大きなメリットです。

最近は賃貸物件でも天井埋め込み納まりタイプのカーテンレールが設置されるようになり、人気が高まっています。カーテンボックスタイプと比べてもホコリがたまりにくく、スッキリ美しい印象です。

スタイリッシュなカーテンボックスですが個人がDIYで挑戦するのは難しく、このタイプは自宅新築時から計画しなければ実現しないのがデメリット。

天井付け納まり

天井付け納まりは、天井部分にカーテンレールを埋めこんだタイプをいいます。天井の一番高い部分からカーテンでカバーできるため、大きな窓ガラスを設置した家や省エネやプライバシーを意識した方に最適。部屋のゴージャスさや広さを演出したいときにも向いています。

天井付け納まりタイプのカーテンにもカーテンボックスを設置することは可能で、新築時にカーテンボックスを設置するとインテリアとの統一感が演出できますね。このタイプは後付けでもカーテンボックスを設置することができ、住宅用品メーカーが専用のカーテンボックスを販売し、リフォーム会社が実際に施工してくれます。

天井付け納まりのカーテンボックスは施工が難しいため、個人DIYよりもリフォーム会社の方にまかせる方が無難です。

壁付け納まり

 壁付け納まりは壁側・上部・部屋側・サイド部分に板がついた箱型のカーテンボックス
壁付け納まりは壁側・上部・部屋側・サイド部分に板がついた箱型のカーテンボックス

壁付け納まりタイプのカーテンボックスは下方向以外すべての方向(壁側・上部・部屋側・サイド部分)に板がついたボックス形状が特徴です。正面から見ると後付けタイプと見分けがつきにくいのですが、壁側にカーテンボックスの板があるかどうかで判断できます。

壁付け納まりタイプも、設備メーカーから後付けのカーテンボックスが販売されています。ただ天井付け納まり同様、リフォーム会社がカーテンボックスを施工してくれるため施主が自分で設置する必要はありません。

後付け

後付け
kinakota2017さんのインスタグラムより

カーテンボックスの上部・前面部・サイド部を設置することで、見た目に美しいカーテンボックスが後付けできます。レールカバーがネット通販で販売されており、購入したレールカバーを取り付け説明書通りに施工すればOK。

DIYの知識のある方にとってはそう難しい作業ではなく、木材をホームセンターで購入し自作することも可能です。木材以外にも、牛乳パックやプラスチック段ボール、トタンなどで自作することもできます。

カーテンボックスを手作りする方法

カーテンボックスは専用のレールカバーを購入し、指定された通りに設置しなければ後付けできないと思っている方も多いはず。しかし、身近な物を使用して簡単にカーテンボックスを作ることができるのです。

まずはカーテンレールのサイズを測り、材料をそろえて組み立てるだけ。お手軽な牛乳パックを使ったカーテンボックスからチェックしてみましょう。

牛乳パック

牛乳パックの一面だけを切り落とし、残った牛乳パックをホチキスやセロハンテープなどで連結。表面にリメイクシートや白い紙などを貼りつけてカーテンレールにかぶせればできあがります。簡易的なカーテンレールなので耐久性には問題はありますが、賃貸住宅だけどカーテンボックスを設置したい方におすすめの方法です。

木板

木板
shiba1roさんのインスタグラムより

木板を購入し、ビス止めしてカーテンボックスを作る方法はかなりポピュラーです。木板はホームセンターに行くと希望するサイズにカットしてくれるので、あとは自宅で色を塗り、L型にビス止めするだけです。DIY慣れした方なら数時間で作業が完成し、インテリアとしてお部屋の雰囲気をグレードアップしてくれます。

100均アイテムでカーテンボックスをDIY

100均にはカーテンボックスのDIYを助けてくれるアイテムが豊富。プラスチックダンボールやカラーボード、発泡スチロールボードなど100均で手に入る素材でチャレンジしてみましょう。

プラダン

プラダン
nonk1021さんのインスタグラムより

プラスチックダンボール(プラダン)は素材が柔らかく、ハサミやカッターで切るだけで希望する大きさの部材が作れます。L字型につくり、表面に色を塗ったりリメイクシートを貼れば完成。プラダンと言ってもちょっとした小物は乗せられるので、窓際のディスプレイにピッタリ。ドライフラワーや小さめの額を飾ると雰囲気が良くなります。

カラーボード

ダイソーなどの100均で販売しているカラーボードは発泡スチロールがベースなので、カッターさえあれば簡単にカットすることができます。カーテンレールの上からかぶせてレールを隠せるL字型であれば、賃貸住宅に住んでいる方でも原状回復が可能です。

カーテンレールの上から出来あがったカーテンボックスをはめ込み、マスキングテープなどで壁とボックスを固定すれば完成。すでに色がついているのでそのままでもOKですが、カーテンボックスにリメイクシートを貼ったりステンシルやシールを貼るなどすれば雰囲気もアップします。

発泡スチロールボード

発泡スチロールボードはカラーボードと同じ要領でカーテンボックスが作成できます。ハサミやカッターナイフを使って簡単にカットできるので便利ですが、刃物の扱いには十分注意しましょう。

発泡スチロール以外にもダンボールを使ってカーテンレールを作ることもできます。こちらもL型に作成し、表面にリメイクシートを貼りましょう。お部屋のインテリアに合わせたリメイクシートを選べば、統一感のある部屋へと早変わりします。

布を使ったカーテンボックスもDIYで作成できます。カーテンボックスの長さに合う発泡スチロールボードと布を購入し、まずは布にミシンを使ってドレープ(フリル)を入れていきます。スチレンボードにフリルを入れた布を張りつけてカーテンレールの上に設置すれば完成です。

ミシンを使用しない場合は布を両面テープやガンタッカー(建築用ホチキス)で発泡スチロールボードに取りつけ、ボードをカーテンレールの上に乗せて固定するだけ。もっと簡単なものは、カーテンレールの上に直接厚手の布を置いてカバーとして使用する方法。

布にある程度の厚さや長さが必要ですが、手軽にカーテン周りのイメージチェンジができるのが魅力です。

DIYアレンジ例を紹介

おしゃれなカーテンボックスを設置すると、やはり部屋全体のインテリアとのバランスも気になります。自作するなら、お部屋のイメージに合った素材や色を選ぶのが一番です。そこでカーテンボックスのデザインや色、そしてインテリアの雰囲気が見事にマッチしたDIYアレンジをチェックしてみましょう。

木目の壁紙にウッド素材のカーテンボックスがマッチ

カーテンボックスのおしゃれなコーディネート
annami_lifeさんのインスタグラムより

木目の壁紙にはやはりウッド素材のカーテンボックスがよく合います。カーテンボックスの上に小物やミニチュアを置いてアクセントをつけると、グッとセンスアップ。ナチュラルなグリーンを飾ればお部屋やカーテンの雰囲気も明るく柔らかく感じられます。レースカーテンから入り込む柔らかな光が観葉植物から透けて、ふんわりしたムードになりとても素敵です。

ブルックリンスタイルの部屋にくすんだ木材がよく似合う

カーテンボックスのおしゃれなコーディネート
airarara_roomさんのインスタグラムより

ブルックリンスタイルの部屋にはくすんだ木目調のカーテンボックスが似合います。グリーンやエアプランツを飾って温かみのある雰囲気に。さらに小物の色や配置、照明デザイン、カーテンのグラデーションなどセンスの良さが抜きんでています。インテリアの参考になる素敵な部屋です。

公開日 2020年8月23日
更新日 2023年3月22日

#DIY, #リビング

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