「カフェ風」リノベーションといってもテイストはさまざま。その中でもお気に入りのカフェの雰囲気が一番のお手本になります。ここではテイストごとのリノベーション事例を踏まえて、アイテム雑貨や家具を活用した演出方法や流行りのDIYでのアレンジ術をご紹介します
おしゃれなカフェに行くと、自分の家もこんなインテリアにできれば……と憧れます。賑やかなのに居心地がいいのはなぜなのでしょうか。ナチュラルで明るい雰囲気のカフェ、ダークカラーで落ち着くカフェ、シンプルでスタイリッシュなカフェ……、カフェ風といってもいろいろなので、ぜひ自分好みのお気に入りカフェを選考に自宅キッチンをカフェ風にリノベーションしてみませんか。
たとえばホテル内にあるような大人っぽい高級なカフェの雰囲気にするなら、シンプルなデザインがおすすめ。シンプルでスタイリッシュというキーワードが似合います。シンプルさを強調したいならモノトーンカラーを選ぶのが無難。グレーをベースにするとシックなイメージになります。
ブルーグレーならクールなイメージ、明るさのあるウォームグレーならあたたかみのあるイメージと、同じモノトーンでも印象はいろいろと作ることができます。ブラックの小物をアクセントにしてメリハリをつけると全体が締まって見え、よりおしゃれな雰囲気に仕上がるでしょう。
ナチュラルテイストで綺麗にまとめられたキッチンはほどよく生活感があり、やさしいイメージです。ナチュラルテイストに仕上げたいなら木製がベスト。さらに色が統一されたキッチンであれば清潔感も完ぺきです。木製でも色のトーンで明るさが変わりますが、古民家カフェのような自然素材でかこまれたキッチンなら、どこか懐かしくやさしい雰囲気に。木目調やグリーンを強調すれば、森のカフェのような空間になるでしょう。
キッチンアイテムは多種あるので、うっかり散らかって見えがちですが、色や素材感をそろえておくと出しっぱなしでも汚い感じはしません。できるだけ派手な色は避け、ナチュラルトーンになじむ小物を選ぶといいでしょう。
多くの女性たちのあこがれ、すっきりと明るい雰囲気の北欧風のキッチンは根強い人気です。取り入れやすいのは、ホワイトなどのシンプルカラーをベースに、木目調のテイストなど。白と木材の組み合わせは北欧らしさの鉄板です。カウンターやキッチンボードなどもウッドテイストを意識すると統一感が出るかもしれません。
メインカラーをシンプルで清潔感のある色合いでまとめたら、ファブリックや小物類はカラフルなものを選ぶと北欧っぽさがアップ。ホーロー鍋などキッチンツールや小物にビタミンカラーなどを取り入れるとキッチンが明るい印象になり華やぎます。北欧ブランド食器などはあえてオープン棚に飾って美しく並べれば立派な北欧インテリアの完成です。
ブルックリンとは、ニューヨーク州の区のひとつで、もともとは工業地帯だった街。今でも古い建物が多く、ここにアーティストやデザイナーというクリエイターの人々が移り住んだことでおしゃれなカフェなどが増えていったといわれています。
そんなニューヨークのブルックリンの街並みを参考にしたのがブルックリンスタイル。気取らないラフな雰囲気が独特で、古いものを活用した手作り感あふれるインテリアが魅力的です。レンガの壁や、ヴィンテージ感ある男前な雑貨などを並べると味わい深いインテリアになります。本物のレンガを設置するようなリノベーションでなくても、レンガ調の壁紙などを取り入れるだけでも十分ブルックリンらしさをつくることは可能です。
「インダストリアル」とは「工業的」という意味。無骨で粗削りなイメージでありながら、都会的もあるキッチンスタイルとしては定番人気のキッチンスタイルです。コンクリートの壁、家具は金属などの無機質な素材を合わせるとインダストリアルスタイルに近づきます。
金属もキラキラしておらず、あえてサビ加工をほどこすなどヴィンテージ感を演出するリノベーションがおすすめ。黒やグレー、ブラウンなどの落ち着いたカラーを中心に、木材やファブリックを少しプラスすると、ややあたたかみのあるほどよい無骨感になり、日常生活でも取り入れやすいかもしれません。
都会の一角にひっそりとたたずむ隠れ家カフェ。昼間はカフェ、夜はバーになるようなカフェのインテリアは、モダンで洗練されたイメージ。大人が一人で過ごすのに最適な落ち着いたカフェのようなキッチンを目指すなら、インテリアも大人っぽくリノベーションしたいところ。ウッドテイストのぬくもりとキラリと光るステンレスキッチンの風合いが合いまったハイレベルのセンスがプロっぽく、特別感のある存在感を放ちます。
カフェ風インテリアで意外に重要なポイントとなるのが、キッチンカウンターです。もともとカウンターがついているキッチンなら、カフェ風にアレンジすればOK。カウンターがない場合はリノベーションで設置するのがおすすめ。カウンターテーブルを置くだけでも雰囲気が変わり、一気にカフェ風になります。ダイニングテーブルと兼用にするなど機能的にもあると便利なことに気付くはずです。
カフェ風キッチンに欠かせないのが見せる収納スタイル。壁に造り付けた棚におしゃれな雑貨や食器が並んでいるカフェをよく見かけます。壁面収納をうまく取り入れると一気にカフェ風に。ゆとりとこだわりが生まれます。
お鍋やお玉などの調理器具を壁に吊るして収納するのもおすすめ。ポイントは、見せるアイテムの素材やテイストを厳選し、統一すること。吊るしすぎ、並べすぎにも要注意。多少の隙間を残して収納することを意識するとセンスアップできます。
見せる収納はテイストを統一したお気に入りの雑貨に厳選し、その他は生活感を上手く隠すのがおしゃれなカフェ風キッチンのポイント。調味料や細かいアイテムは入れ物を統一するとおしゃれ度が高まります。テイストに合わないパッケージなどは、瓶に詰め替えるなどして並べるといいでしょう。
ナチュラル感のあるカゴはキッチンの万能アイテム。飾っておくだけでもサマになるだけでなく、細かいものをポンポン放り込んで収納できて便利です。色やデザインなどがバラバラでもカゴというだけで不思議とまとまり感が出るのでおすすめです。
カフェ風インテリアは木製アイテムとの相性ぴったり。木が持つ独特のぬくもりがインテリアに深みをプラスしてくれます。明るいナチュラルテイストなら優しく爽やかな印象。アンティーク調やヴィンテージ風の味わいあるテイストを選ぶとよりレトロで懐かしい雰囲気に仕上がります。年季の入った木の質感がほどよくリラックス感や落ち着きを演出してくれるでしょう。
ダイニングの家具選びもカフェ風に仕上げる重要な部分。好みのテイストを決めたら、テーブルと椅子に統一感があるか、椅子のデザインがバラバラであれば揃えましょう。インテリアに馴染むことはもちろんですが、置くだけでも存在感のある個性的なチェアを選ぶという方法も。座り心地のよいソファのような椅子でもカフェっぽさ満点です。
もともとはアウトドアのイメージが強いハンモックですが、最近は室内に設置する人が増え、おしゃれなデザインもたくさん登場しています。一般的な寝るタイプだけでなく、座るタイプのハンモックチェアも設置スペースがコンパクトということもあって人気。
天井や壁から直接吊るすのはもちろん、スタンドがついている自立式タイプなら、好きな場所に置いておけて移動もできるので便利です。インテリアの癒し系アイテムとして取り入れてみはいかがでしょうか。
照明器具の選び方一つで空間の雰囲気はぐっと変わります。天井に一つの明るいライトだけというのでは、どこかあか抜けない印象になってしまいます。カフェ風にするには、明るすぎない照明がおすすめ。チェーンなどで天井から吊り下げるペンダントライト、天井に直接埋め込むタイプのダウンライトをリノベーションで設置してもいいでしょう。
ライティングレールなど、複数の間接照明を組みあわせれば、空間に奥行と立体感がうまれます。温かみのあるオレンジ系の光やアンティーク調のペンダントライトなどがあるとぐっとおしゃれな雰囲気になるでしょう。
キッチンまわりにグリーンをところどころに配置するとカフェっぽさがぐっとアップします。小さめの観葉植物を雑貨や食器などと一緒に飾り棚に置いたり、カウンターやテーブルに並べたり、ツル系植物を天井から吊り下げるという方法も。ナチュラル系インテリアには欠かせない植物。グリーンが持つ生き生きとした彩りが、キッチンに明るさを添えてくれ、まさしくカフェのような憩いの場という雰囲気に仕上がります。
カフェっぽい小物の代表的存在が「黒板」。おしゃれなカフェやレストランで、本日のおすすめメニューなどが書かれているのをよく目にします。壁に設置したり、空いているスペースに飾ったり、スペースが限られているなら小さな黒板をカウンターの脇に置くだけでもOK。好きな言葉や絵を描いてもいいですし、もちろん来客の際には、実際にメニュー表として使えばゲストも楽しい気分になってくれそうです。
壁紙を変えると大幅に雰囲気を変えることができ、リノベーションするならぜひ壁の張替えを検討したいところ。賃貸物件で壁を変えたいときは、張り付けるだけのリメイクシートがおすすめです。本物のようなレンガ調や木目調のシートを100均などで見つけることができるはず。壁一面に貼ってもいいですし、一部に貼るのも空間のアクセントになり、ぐっと味わい深くなります。はがせば原状回復ができるので気軽に試すことができておすすめです。
キッチンは生活感が出やすくモノがあふれてしまいがちですが、ちょっと工夫をすればカフェ風キッチンをつくることは可能。人目に触れないように隠すことを考えてしまうものですが、カフェ風リノベーションができればきっと人を招待したくなるはずです。
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公開日 2020年8月4日
更新日 2020年10月22日
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