土間リビングは寒い?失敗しないための間取りプラン、メリットデメリットを解説

土間リビングは寒い?失敗しないための間取りプラン、メリットデメリットを解説

「土間」は古くから日本の住宅にあった空間で、近年その有効性が再認識されてきています。とくに土間とリビングを一体化させた「土間リビング」という活用法が人気です。

今回は、土間リビングの基礎知識とメリット・デメリット、おすすめの間取りプランを紹介します。

土間リビングのメリット

風通しの良さやメンテナンス性の高さなど、さまざまなメリットがある土間リビング。そのメリットについて紹介します。

風通しが良く涼しい

風通しが良く涼しい
_poppochan_さんのインスタグラムより

土間のある住宅は風通しが良く、湿気が溜まりにくい特徴があります。そのため、高温多湿な夏場においても、エアコンに頼らない暮らしが実現します。

さらにリビングに土間を設けると、空間全体の室温が下がりやすくなります。夏場は光熱費を削減でき、一定の省エネ効果も期待できます。

掃除しやすい

土間の床材には、水や汚れに強いコンクリートを用いるのが一般的です。絨毯やフローリングに比べて汚れが目立たず、掃除も簡単です。

万が一食べ物をこぼしても、サッと水拭きするだけでOKです。簡単に汚れが落ちるうえ、シミも残りません。メンテナンス性の高さは、土間ならではの魅力です。

天候を気にせず使える空間

天候を気にせず使える空間

子どもの遊び場からカフェ風スペースまで、用途が幅広い土間リビング。さらに、土間の床面積によっても、できることが増えます。土間をサンルーム化したり、天候を気にせず趣味のバイクいじりを楽しんだりと、アイデア次第でさらに活用の幅が広がります。

土間リビングのデメリット

土間リビングを設けるにあたって、冬場の寒さ対策は欠かせません。構造上の問題で段差が増えたり、部屋間の行き来が不便になる一面もあります。

土間リビングを取り入れる前に後悔しないよう、デメリットを知って対策も考えていきましょう。

冬場は寒くなる

冬場は寒くなる
室内窓を寝室との間仕切りにして寒さ対策を行っている

土間からは外気温が伝わりやすいため、冬場は室温が下がりやすく寒いことは否定できません。入り口付近に石油ストーブや薪ストーブを置いたり、床暖房を設置するといった寒さ対策が必要です。

室内に間仕切りを作るのも効果的です。土間リビングが寒いと、他の部屋まで寒さが届いてしまうことも。広い土間リビングを作る際には、寒さ対策もしっかり検討しましょう。

土間と室内の「段差」に注意

土間と室内の「段差」に注意

リビング部分は基礎工事を行うのに対し、土間部分はコンクリートやタイルの打ちっぱなしが基本です。

それぞれの高さが異なるため、必然的に段差が生じます。年齢を重ねた家族や子どもがいる場合、段差による転倒リスクがあるため注意が必要です。

部屋間の行き来が不便になる

土間リビングは、土足や室内履きで行き来します。リビングから違う部屋に移動する場合、靴を脱ぐ手間が生じるため、不便に感じることもあります。

例えばダイニングや寝室など複数の部屋をリビングを経由するような間取りにしてしまうと、脱ぎ履きが頻繁に起こります。

このデメリットは、土間を家の隅に寄せたり、玄関や庭とリビングを直結させて出入りがしやすくしたり、リビングに土間じゃない部分を作って部屋をつなげるなど、間取りの設計段階で対策できるため、リノベーション会社と相談しましょう。

趣味や目的に合わせて、土間リビングをプランニングする

土間リビングを設ける際は、用途を明確にすることが大切です。次に、趣味や目的に合わせた土間リビングの使用プランを紹介します。

子ども、ペットの安全プレイルーム

土間リビングは、子どもやペットの遊び場に最適です。外に出られない雨や雪の日も、土間で自由に遊べます。小さな子どもが親の目が届く範囲で遊べることが魅力です。

また、犬・猫などのペットは、フローリングですべって転倒したり、床にも傷がついてしまいます。コンクリートの土間は滑りにくく足に優しいため、ペットを遊ばせる場所におすすめです。

薪ストーブを囲んで、家族団らんの場に

薪ストーブを囲んで、家族団らんの場に

土間に薪ストーブや暖炉を設置すれば、ゆったりとくつろげる空間になるでしょう。。おしゃれな暖炉は、素敵なインテリアにもなります。

薪ストーブは灰が散りやすく、床も汚れやすいためフローリングの室内には不向きですが、土間に設置すれば簡単な水拭き・掃き掃除だけで済むため、掃除が簡単です。

バイクや自転車をメンテナンス

バイクや自転車をメンテナンス

広々とした土間リビングでは、さまざまな趣味が楽しめます。映画鑑賞やヨガなどの運動、アウトドアも室内で楽しめます。

趣味のバイクや自転車を持ち込んでメンテナンスしたり、ガーデニングを楽しんだりと、空間をフレキシブルに使えます。

広々「土間サンルーム」でめいっぱい洗濯物干し

日当たりの良い土間リビングは、サンルームと同じ用途で使えます。例えば、洗濯物干しです。風通しが良いため、洗濯物も早く乾きます。

自宅の洗濯スペースが足りない場合は、土間リビングを有効活用しましょう。

「土間ダイニングキッチン」は土足OK

土間はひと昔、炊事場としても使われていました。それと同じ形で、土足対応のダイニングキッチンを設けるのもひとつの方法です。

スーパーで買ってきた食材を、土足のまま冷蔵庫に収納できます。靴を脱ぐ手間がかからないため、両手が塞がっているときに助かります。また、油汚れの掃除もラクで、メンテナンス性に優れる点もメリットです。

吹き抜けと合わせてより開放的な空間に

吹き抜けと合わせてより開放的な空間に
miko_nchiさんのインスタグラムより

広い土間に広いリビング、そこに吹き抜けが加わるとより開放的な空間になります。二階以上の戸建て住宅やメゾネットを検討している方は階段近くに土間を作れば、土間×吹き抜けの贅沢空間を演出できます。

土間リビングとは、そもそもどんなもの?

土間リビングとは、そもそもどんなもの?
古民家の土間は、炊事場など暮らしの中心部分としての役割が

「土間リビング」とは、日本家屋にみられる土間とリビングの双方の機能を兼ね備えた空間のことです。土間は本来、炊事場や作業場、来客者との交流の場など、暮らしの中心となる場所でした。

土間は時代とともに姿を消しましたが、近年その利便性が見直され、土間リビングを設ける住宅が増えています。次に、土間リビングの特徴を紹介します。

日本家屋の懐かしい空間をモダンに再現

古民家の入り口をくぐると、室内との間に土足で歩ける空間が広がります。これが土間であり、古くから日本家屋の多くに設けられていました。現代住宅の玄関にあたる空間で、床は地面が露出していたり、漆喰や珪藻土で塗り固められていました。

そんな日本家屋の懐かしい空間を現代風にアレンジしたのが、土間リビングです。土間特有の機能はそのままに、リビング空間との兼ね合いを考慮した設計が特徴です。モダンリビングの新しい形で、その注目度は年々高まっています。

マルチに使えるスペース

マルチに使えるスペース

土間リビングは、家族構成やライフスタイルに合わせて使える多機能空間です。例えば、テーブルを設置しておしゃれなカフェ風スペースにしたり、子どもの遊び場にしたりと、柔軟な使い方ができます。このような用途の幅広さが、土間の最大の魅力です。

マンションにも土間リビングは作れる?

マンションにも土間は作れる?

土間といえば平屋のイメージが強いですが、マンションにも問題なく土間は作れます。中古マンションをフルリノベーションするときは、初めに「スケルトン」といってコンクリートや配管をむき出しにします。

床部分にそのコンクリートを残したり、床材に土足用の石タイルを選ぶことによって、マンションでも土間リビングが作れます。

土間リビングの主な床材

土間リビングの主な床材は、コンクリート・フロアタイル・モルタルの3種類です。それぞれ性質が異なるため、事前に把握しておきましょう。ここでは、土間リビングに使われる床材の特徴を紹介します。

コンクリート

コンクリートは、原料のセメントに砂利を加えて強度を高めた床材です。熱伝導率が低く、ひんやりとした冷たさがあります。一方素材自体が蓄熱性に優れるため、床暖房との相性は抜群です。

床材をコンクリートにする場合、「コテ押し」の方法や回数によって仕上がりが異なります。フラットで艶のある「金ゴテ仕上げ」、表面に刷毛目(はけめ)が付く「ハケ引き仕上げ」といった方法があるため、仕上がりの違いを確認しておきましょう。

フロアタイル

フロアタイル
フロアタイルフロアタイルはコンクリートよりスタイリッシュな見た目に

フロアタイル(PVC床材)は、タイル状にカットした塩化ビニル性の床材です。色・柄のデザインバリエーションが豊富で、本物を忠実に再現した木目柄、石目柄のタイルも販売されています。傷・汚れに強く、土足対応の製品も増えています。

モルタル

モルタルとは、セメントに水と「細骨材」という砂を混ぜて練った床材です。コンクリートと混同されることもありますが、これらは別物です。モルタルは砂利を混ぜない分、コンクリートよりも強度が高まります。また、モルタルはコンクリート床の仕上げに使うのが一般的です。床に傷・汚れが目立つ際は、表面のモルタル部分を塗り直しすることで解決できます。

土間のリノベーションについては、こちらの記事も参考にしてください。

土間のある家にリノベーション!玄関をおしゃれで機能的な空間に

これから土間リビングをつくる方へ

自宅に土間リビングを設ける方が増えています。たくさんの魅力・メリットにあふれる土間リビングですが、見過ごせないデメリットもあります。場合によっては、「せっかく作ったのに、うまく活用できない…」と悩むこともあります。

これから土間リビングを作る方、あるいは将来的に検討している方は、一度リノベーション会社に相談してみましょう。家族構成やライフスタイルを考慮したうえで、プロならではの視点からアドバイスがもらえます。

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公開日 2020年7月20日
更新日 2021年8月27日

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