樺桜の無垢フローリングが人気な理由|樺桜材の特徴と床材に使うメリットデメリット

樺桜は住宅用の建材として大変人気があり、主にフローリングの床材として使われることが多い無垢材です。
なぜ樺桜が人気なのか。この記事では、樺桜材の魅力や特徴、床材に使う場合のメリットとデメリットを解説。
樺桜を使用したインテリア実例も紹介します。
樺桜が人気な理由
樺桜がフローリング材として人気の理由は、主にふたつ挙げられます。
- 色味や木目の美しさ
- 加工しやすく摩擦にも強い
詳しく見ていきましょう。
樺桜の見た目の美しさ

樺桜の魅力は、温かみのある色味と緻密な肌目です。樺桜の積層材は、色合いに多少のばらつきはありますが、全体的には淡い色調。
無垢材独特の「節」が少なく均一な見た目を作りやすいため、上品でスタイリッシュな雰囲気を演出できることから人気を得ています。
化粧貼りされた樺桜材は、赤褐色のものが多く、玄関の上り框(縦に立ち上がる部分)の材料としても有名です。
加工性や耐久性

樺桜は、加工性や耐摩擦性に長けていることから、扱いやすい家具材や建具材、合板として重宝されています。
他の強固な木材と比べると、耐久性に劣る面もありますが、フローリングとしては十分な品質です。
加工性、耐摩擦性、耐久性と、大変バランスのいい木材なことも、おすすめしたい理由です。
樺桜材のメリット
見た目の美しさと加工性などの品質面で人気を得ている樺桜。それでは、樺桜材にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
家具材、造作材など用途は多岐にわたる

樺桜は床材に限らず、家具材、造作材のほか、合板や建具材、器具材としても利用されている木材です。スピーカー台やテレビ台などにも使用されています。
フローリングだけでなく、様々な家具にも使用されているため、テーブルや収納など、家の中の木材を樺桜で統一することができます。
部屋のインテリアコーディネートまでを考えたリノベーションを検討している方には、おすすめの無垢材のひとつです。
LogRenoveでは「無垢材セミナー」を開催中!樺桜だけでなく、さまざまな無垢材を実際に触って比較することができます。
明るく上品な空間を演出

樺桜は全体的に薄い色合いなので、室内を上品な空間に仕上げてくれます。辺材はクリームのような黄白色で、やわらかくナチュラルな雰囲気が漂います。
くせが少なく、どんなテイストの部屋にもなじみやすい点は、樺桜ならではの魅力といえるでしょう。
人気の「北欧インテリア」や「ナチュラルテイスト」とも相性バッチリです。
丈夫で長持ち
樺桜は、反り返りや狂いが起きにくい木材です。耐久性に長けていることから、何かと傷をつけやすい子ども部屋の床材としてもおすすめです。
硬くて丈夫、足触りもいいので、ダンスホールや体育館など耐久性が求められる床材に使用されています。
肌ざわりがいい
肌ざわりがいいことも樺桜の良さです。ほどよい光沢感もあり、ツルツルとしています。低コストながら高級感のある雰囲気が演出できます。
フローリングはもちろん、テーブルや器など、人がよく触れる家具や食器に樺桜のものを取り入れるのもおすすめです。
高品質でありながら低価格

品質が似ているとされている、桜を原木とした「山桜」「ブラックチェリー」と比べて低価格で入手できるのも、樺桜の大きな魅力です。
樺桜 | 山桜 | ブラックチェリー | |
㎡単価 | 5000~1万円程度 | 1万~1万6000円程度 | 1万~3万円程度 |
色(辺材) | 黄白色 | 淡い黄褐色 | 淡桃色 |
色(心材) | 赤褐色 | 褐色 | 赤褐色 |
使用例 | フローリングや家具 | 彫刻や楽器 | キャビネットや楽器 |
樺桜の1㎡単価は5000~1万円程度で安価ですが、山桜やブラックチェリーと似た質感と色味を持っている高品質な木材なので、「費用を抑えながら、部屋をおしゃれに仕上げたい」という方におすすめです。
樺桜を使ったリノベーションはどのくらい費用がかかるのか。広さ別にリノベーション費用をシミュレーションできます。
樺桜材のデメリット
樺桜は欠点が少なく、頑丈で汎用性が高い木材です。デメリットを上げるとすれば、傷みやすいというデメリットがあります。
無垢材に共通して言えることですが、劣化を防ぐためには、こまめな手入れが必要です。
樺桜材の手入れ方法

基本的なお手入れ方法は、以下の通りです。
- こまめに掃除機、乾いた雑巾、ドライワイパーなどでホコリや髪の毛を取り除く
- 1~3カ月に1回ほど水拭きする
- 半年~1年に1回ほどワックスを塗布する
手入れは基本的には乾拭きで十分です。水拭きやモップがけ、ウェットタイプのワイパーの使用には注意が必要です。無塗装やオイル塗装の場合は、基本的には水は使わないほうがいいでしょう。UVウレタン塗装の場合はモップがけも可能です。
樺桜材を使ったインテリア実例

優しい色合いの樺桜は、北欧テイストの部屋とも相性抜群です。ナチュラルテイストの部屋や、モダンな部屋にも合う木材です。
ここでは樺桜材を活用したおしゃれなインテリア・家具レイアウト実例を紹介します。
上品で温かみのあるフローリング

樺桜をフローリングに使用すると、独特の温かさや上品さを感じられる空間に仕上げられます。
樺桜ならではの「明るすぎない」「暗すぎない」色味はとてもナチュラルな印象で、どんな家具にもマッチします。
ほっと落ち着くダイニング

樺桜の明るい色味は、食卓用テーブルとしてもダイニングルームに華を添えてくれます。
食器やお料理を引き立ててくれ食事の時間が落ち着いたものになりますし、シンプルなデザインのテーブルならずっと飽きもこず、長く愛用できます。
階段素材に活用して裸足で感じる「肌ざわり」

樺桜の肌ざわりの良さは、階段でも実感できます。とくに家の中で素足で過ごすことの多い場合、その魅力を最大限に感じられます。
樺桜とは

樺桜は「かばざくら」と読み、カバノキ科シラカンバ属の落葉広葉樹です。「マカバ」「ウダイカンバ」と呼ばれることもあります。
カバノキ属の樹木は、世界でおよそ40種類、日本ではおよそ10種類あるといわれています。日本で有名なのは、シラカバとダケカンバ、ウダイカンバです。
樺桜の種類としては、「西南樺(せいなんかば)」「水目桜(みずめざくら)」の2種類が代表的です。原木によって多少質感や色味は異なります。比較してみるといいでしょう。
桜の代用品として使われてきた
樺桜は名前に「桜」の文字がありますが、桜の一種ではありません。桜とは関係のない木ですが、木目や木質が桜と似ているので、桜の代用品として使われてきました。
ヨーロッパではバーチと呼ばれる
ヨーロッパでは「バーチ」と呼ばれています。
欧州原産のバーチ材は「ヨーロピアンバーチ」、北アメリカ産のバーチ材は「イエローバーチ」、「北欧」の代表国として知られるフィンランドでは、白樺を原木とする「フィンランドバーチ(ホワイトバーチ)」があります。
日本でも、インテリアショップやリノベーション会社によっては「バーチ」と呼ぶ会社もあるため、バーチ=樺桜と覚えておきましょう。
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公開日 2020年11月16日
更新日 2020年12月25日
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