おしゃれで快適な住宅づくりに欠かせない「玄関ポーチ」。作り方の基礎をポイント別に解説

おしゃれで快適な住宅づくりに欠かせない「玄関ポーチ」。作り方の基礎をポイント別に解説

あまり聞きなれないかもしれませんが、「玄関ポーチ」はおしゃれで快適な戸建には欠かせないスペースです。どのような玄関ポーチがベストなのか? 玄関ポーチの考え方、作り方を紹介していきましょう。

そもそも「玄関ポーチ」とはどんなもの?

玄関ポーチとは、玄関先にある庇(ひさし)の下のスペースを指します。 構造によっては、玄関ポーチがない住宅もありますが、家の第一印象、安全性、快適性の面からぜひとも設置したいもの。また玄関ポーチにはいい“気”が溜まり、風水的にも有効と言われています。玄関ポーチを作るのに必要な広さや機能性について説明していきます。

玄関ポーチは、玄関先に突き出ている屁(ひさし)の下のスペース

玄関ポーチは、上部に庇が付けられているため、日差しや雨を避けることができます。家に入る前のちょっとしたスペースですが、訪問客を対応したり、買ってきた荷物を一時的に置いたりと、屋根のあるこのスペースは便利に使えます。

最近では、庇を上手く活用して、防犯カメラを目立たない場所に設置する方も増えているそう。防犯性を高める意味でも玄関ポーチは有効なのです。

「玄関ポーチ」と「玄関アプローチ」の違い

玄関周りには、「玄関ポーチ」と「玄関アプローチ」という似た名前のスペースがあります。前述したように玄関ポーチは、玄関前の庇の下のスペース。玄関アプローチは、門から玄関ポーチまでの通路を指しており、玄関ポーチ、玄関アプローチの両方を作る場合は、ある程度の施工面積、予算が必要です。多くの人の目につくスペースだけに、外構も含めて家の第一印象を決める大切なポイントとなります。

玄関ポーチに必要な「広さ」はどれくらい?

玄関ポーチは、住宅によって、外壁を凹ませて作ったタイプや、庇のみを設置したタイプなど、さまざまな形があります。

広さの目安は1帖、プラス奥行きにゆとりを出せば失敗しない

玄関ポーチの広さは、1帖が目安と言われています。1帖は910×1820mm=約1.65㎡。ただドアが外開きの場合、広さが1帖だと玄関ポーチの半分近くをドアの開閉用スペースとして開けておかねばならず、少々狭さを感じてしまいます。現実的にはもう少しゆとりを持たせたほうがいいでしょう。

玄関ポーチ使われる素材と特徴

玄関ポーチの範囲にある床の素材は、種類によって使い心地が変わってくる重要なポイントです。それぞれの素材には特徴があり、住宅の環境や人にとって嬉しいメリットを持っています。

このメリットとデメリットを理解した上で素材を使うことにより、何かあったときに対処がしやすくなるでしょう。玄関ポーチの床の素材を何にするか、参考になる素材をいくつか紹介していきます。

①タイル

玄関ポーチに一般的に使われる素材「タイル」。デザインや形状も様々あり、水に濡れても滑りにくい種類も
玄関ポーチに一般的に使われる素材「タイル」。デザインや形状も様々あり、水に濡れても滑りにくい種類も

タイルには、滑りにくいタイプ、汚れが溜まりにくいタイプなど、さまざまな種類があり、環境に合わせてチョイスできます。

また、張り替えがしやすいので、気軽にリフォームが可能です。しかし、フローリング材と比較するとタイル材の価格が高いことと、硬い素材のため足腰に負担を与えてしまうデメリットもあるので、選ぶときに注意をしましょう。

②レンガ

レンガは、他の素材と比べて耐熱性や耐震性に優れています。また、雨風にも強いため、時間を経るごとに、レンガ特有の味わいが楽しめます。しかし、モルタルでしっかりと地面に固定するので、改修が難しいデメリットがあります。

③石材

デザイン性の高さと耐久性の高さを両立したのが石材です。水で汚れたり、物に当たって傷がついたとしても研磨することで、再生できるメリットがあります。 ビルやマンションなど、さまざまな建築物に利用されている利便性が高い素材です。

ですが、石材に含まれている成分に反応してサビが起こりやすく、吸水性が高いため、色が付いた液体を放置しておくとシミになって取れないという問題があります。シミやサビを少なくするためには、着色した水分をこぼしたときすぐ拭くなどの素早い対応が必要です。

④土間コンクリート

地面に砕石など細かい石を敷いて機器で圧力を加え、その上から生コンクリートを流し込んで作る床を「土間コンクリート」と言います。車が通る道路など、耐久性が高いメリットを活かして使われているケースが多いようです。デメリットとしては、ひび割れが発生しやすい点が挙げられます。

⑤洗い出し仕上げ

黒や茶色といった色や模様が入っている「化粧砂利」を表面に出す手法を洗い出し仕上げと言います。予算を抑えて施工を行える素材で、好みに合った化粧砂利を使えるため、統一感を出したり、テーマに沿ったデザインにすることができます。

また、化粧砂利で表面がデコポコしているので、滑り止めの役割にもなってくれます。しかし、洗い出し仕上げは、施工を行う人のセンスや技術によって、クオリティが左右するデメリットがあるため、依頼をする場合には腕のいい職人を見つけることが必要です。

施工に成功しても、年数を重ねるごとに、化粧砂利が取れていき見栄えが悪くなります。以前のようなデザインに戻らない場合もありますが、早めに補修をすれば外観が損なわれるほど悪化することはないでしょう。

玄関ポーチの段差に緩い「階段」をつけて見た目にもおしゃれに

玄関ポーチと地面のちょっとした「段差」にステップを付けるだけで、転倒防止はもちろん、格段のセンスアップ効果が
玄関ポーチと地面のちょっとした「段差」にステップを付けるだけで、転倒防止はもちろん、格段のセンスアップ効果が

玄関ポーチのスペースが平面であるよりも、緩い段差がアクセントになって、外観もおしゃれになった事例がたくさんあります。5、6段の階段で高さを演出した外構施工もありますが、上り下りをするのが大変な人も中にはいるでしょう。1、2段だけでも充分印象的なデザインに仕上げられます。実際にどのような選択肢があるのか紹介していきます。

バリアフリーを考えてスロープにするという選択肢も

バリアフリーを考えて手すりを付けることで、将来同じ家に住み続けて高齢者になったときや怪我をしたときなど、玄関まで歩くときの手助けになります。手すりにも、自然の優しい手触りで掴みやすい木の素材を使ったものから、階段で良く見かける鉄でできたタイプまであり、使いやすさも変わってきます。

また、家の雰囲気に合わせて設置をすると、上り下りするサポートだけでなく、おしゃれの一部になってくれるものです。階段の段数が少なくてもあって困らないので、玄関ポーチを作るときに考えてみてください。

玄関ポーチを設置する目的、素材と取付工事について

玄関ポーチの庇は、取り付け方や使われる素材はさまざまな種類があります。庇の特徴次第で、家の外観や耐性、金額など異なってくるため、どのような物をつけたいのか目的を持って依頼をすることが必要です。

庇には雨よけ・日よけの役割がある。デザインも様々

庇は、雨や日差しを遮る役割を持っています。玄関ポーチの空間は、鍵を開けるとき下に荷物を置いたり、来訪者に応対する場所などに使われます。庇のデザインも考慮して選ぶことで、おしゃれなアクセントになります。

玄関ポーチの庇に使われる素材は主に4種類

玄関ポーチの屋根として使われている庇には、4種類の素材があります。ひとつめは、木材で作り上げた「木製庇」です。設置するとどこか和の雰囲気を感じさせてくれるため、和風建築との相性がいいでしょう。

ふたつめは「アルミ製庇」です。アルミは軽くサビにくい材質であり耐久性もあるので、雨に晒される庇にぴったりの素材でしょう。

3つめは、金属板の種類の一つで、屋根材にもなっているガルバリウム鋼板を使った「ガルバリウム鋼板庇」です。ガルバリウム鋼板庇には、摩耗に強い耐性を持っているので、キズが付きにくいのが特徴です。

最後に、雨風を凌いでくれる窓の素材のガラスを使った「ガラス庇」です。窓として利用してわかるように、風や水に対する耐性が良く、施工もしやすい特徴を持っています。また、ガラス庇には、透明なものが多く周りの風景が見えやすくなるため、家の外観の見栄えが良くなるメリットもあります。

庇の取付費用と施工日数の目安

希望する玄関ポーチの床面積よって、庇のサイズが変わってきますが、施工日数にほとんど差異はありません。取り付ける施工の目安は2日。取り付け費用は、約3万~10万円前後です。

玄関ポーチの照明選び

玄関ポーチに欠かせない照明。見た目のデザインはもちろん、明るさや設置位置・機能性も重要なポイント
玄関ポーチに欠かせない照明。見た目のデザインはもちろん、明るさや設置位置・機能性も重要なポイント

玄関ポーチの照明は、どのようなタイプが適しているのでしょうか。説明していきます。

照明選びで「明るさ」は最も大切なポイント

玄関ポーチの照明選びは、「適度な明るさ」を意識するといいでしょう。暗い中で、玄関の鍵穴に鍵を通すのは難しく、逆に明る過ぎても落ち着かず、目に負担がかかってしまいます。照明は、40Wほどの明るさがちょうどいいでしょう。

玄関ポーチの照明にあると便利な機能

玄関ポーチの照明を常夜灯として、一晩中点灯させていくのも防犯上有効ですが、「人感センサー」を備えた照明で人通りがあった場合のみ点灯させるのもいいでしょう。録画機能があるライトを設置して、防犯機能を強化する方も増えてきています。

玄関ポーチまでのアプローチや門扉・花壇などにも照明があると、より明るく防犯効果も高まるため、数を増やしてみるのもいいでしょう。他にも、LEDライトにすることで虫が寄り付かなくなる特徴があり、ダウンライトと一緒に設置することで、足元も見やすくなります。

【参考】おしゃれな玄関ポーチのデザイン例

玄関ポーチは、デザイン次第で家の雰囲気を変えてくれます。参考になるデザインを3つ紹介していきます。

おしゃれでプライバシーも守る玄関ポーチ

玄関ポーチ
目隠しも兼ねて、玄関ポーチ前に壁を設けるケースも多い

洋風な感じにデザインされた玄関ポーチなど、テーマに沿って作られたおしゃれなデザインがあります。しかし、道路沿いに住宅があると玄関ポーチの向きによって、人の目につきやすくなってしまいます。ですが、目隠しのために壁を上手く活用することで、プライバシーを守りながらおしゃれな玄関ポーチになります。プライバシーを守れる玄関ポーチにしたい人は、参考にしてみてください。

シンプルモダンな玄関ポーチ

金属やガラスといった、都会を表現するような現代風のデザイン「モダン」を取り入れることで、スッキリとした印象を与えることができます。モダンにカラーや装飾をあまり使わずに、素材良さを活かした「シンプルモダン」にすることで、自分らしさを出せるでしょう。

家の外観にもマッチした和風の玄関ポーチ

玄関ポーチを和風にしたいときには、庇を支える柱などにも気を使いたいところ。 庇と同じ樹種を選ぶことで玄関ポーチ全体のバランスがよくなります。

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公開日 2020年9月2日
更新日 2020年10月22日

#玄関

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