家を購入するまでの検討期間はどれくらい必要?流れやスケジュールを解説

家を購入するまでの検討期間はどれくらい必要?流れやスケジュールを解説

家を買う際には、家を購入するまでの検討期間や買うタイミングなど正しい知識を身につける必要があります。また、中古住宅の場合は購入の流れや注意点については新築住宅とは異なるので要注意です。本記事では、家を購入するまでの検討期間や中古住宅購入の流れなどを解説します。

家の購入を検討する理由

家を買うきっかけで最も多いのがライフイベントに合わせた住宅購入です。例えば、結婚や出産のタイミングなどが挙げられます。ライフイベントに合わせて家を購入する際は家計状況などを把握するようにしましょう。

結婚で買う

結婚を期に家を購入する場合は貯蓄を十分にしたうえで、結婚後の生活費がどのくらいかかるか明確にしておくことが大切です。長期的なライフプランを具体化しておくようにしましょう。

出産で買う

出産のタイミングで家を買う場合は子供の成長に合わせて周辺環境を事前に調べておくことは大切です。例えば、学校には通える距離か、周辺に公園があるかなどは重要なポイントになります。

定年退職後に買う

子供が独立していて、定年退職後に夫婦2人で家を買うパターンもあります。老後生活には欠かせないバリアフリーなどの設備をつけて生活をするためです。その際、老後資金のバランスに注意して家を買うようにしましょう。

家を買うタイミング

家を買うタイミングは自分自身の収入や年齢なども加味して検討することが重要です。「国土交通省」の調査を基に家を買う人の平均年齢や年収について知っておくと家を買うときの参考になります。

家を買う平均年齢

「令和元年度住宅市場動向調査報告書」によると、家を初めて購入する平均年齢は30代後半~40代前半が最も多いようです。なお、住宅の種類関係なく初めて家を購入する割合が全体の7割以上をを占めています。

引用元:国土交通省

近年、「住宅ローンの返済年数」との関係で30代でも分譲マンションや中古を購入する方が増加しています。住宅は高額なため、ローン返済期間を35年程度と設定しないと買えない可能性もあります。40代後半で長期の住宅ローンを組んでしまうと、定年退職後でもローンを払い続けなければなりません。そのため、30代のうちに住宅ローンを組むことによって、在職中に完済できることが多いのです。

家を買う世帯年収

住宅購入の平均世帯年収については住宅種別によって異なります。同調査によると新築が700万~840万円、中古物件が670万~715万円程です。

引用元:国土交通省

コロナで家を買うタイミングはどうなる?

コロナウイルスによって不動産価格は下落すると予想されています。さらに国土交通省の「不動産価格指標」によると、全国平均の地価は昨年比で0.3%下落しています。

不動産価格が下がるということは住み替えを検討されている方に対して良いタイミングといえます。不動産価格の下落前に家を売却し、価格が下落している段階で家を購入すれば家を高く売って安く購入できる可能性もあります。

しかし、住宅価格が下がらない可能性もあるため、事前に自分の家がいくらなのか調べておくのもよいでしょう。

家を購入検討する期間はどのくらい?

家の購入を検討する期間は短期間で購入する方もいれば、何年もかけて購入をする方もいます。家の購入では立地条件や周辺環境も大きく関係しているので情報収集したいという方も多くいるのが現状です。また、ライフイベントによって家探しの期間は大きく異なってきます。

物件はいくつ見る?

家を買うまでに物件を複数見て比較しますが、一般的には3件程見て回って決めるケースが多いようです。インターネットからだいたいの情報を得て、専門的なことに関しては不動産会社に相談して物件を選ぶスタイルが一般的。

家の購入検討期間は長い方がいい?

家を購入する期間として長い期間を費やせば必ずしも希望の物件が見つかるとは限りません。家の購入は高額であり、慎重になりすぎて物件の購入に至らないこともあります。

また、期間が長引くとことのデメリットとしては、目星をつけていた物件が他の方に取られたり、もっとよい物件があるなどの理由で最終的に物件を決めきれないことです。

家の購入では慎重に検討することも大切ですが、ある程度スピード感をもって行動することも大切です。既に物件選びで悩んでいる場合は不動産会社に相談することによって希望の物件が見つかるかもしれません。

中古住宅購入までのスケジュール

中古住宅を買うまでの流れ

中古住宅購入までのスケジュールを立てることで、購入金額や入居の時期の目安を絞ることができます。スケジュールを立てるポイントは以下のとおりです。

  • 住みたい物件のイメージを絞る
  • ローン返済や諸費用をシミュレーション
  • 入居月を決める
  • リノベーションを検討中なら専門家に相談

住みたい物件のイメージを絞る

住みたい物件をイメージするために、住宅情報サイトや不動産会社から、物件に関する情報収集を進めましょう。物件を比較検討するうえで住みたい物件のイメージが少しずつ固まってきます。物件探しの際は以下の項目を意識すると比較検討しやすいです。

  • 築年数
  • 敷地の広さ
  • 部屋の数や広さ
  • 庭の有無
  • 何階建てか
  • 外観・内観(和風or洋風、シンプル)
  • 場所(駅やバスなど交通機関)
  • 日当たり
  • 駐車場の有無

しかし、希望条件を詰め込みすぎると当てはまる物件が見つからない場合があります。その際は、優先順位を決めてから妥協できる部分は妥協して探していくとよいでしょう。

ローン返済や諸費用をシミュレーション

希望条件と合致する物件でも高額な場合は、住宅ローンの審査が通らない可能性があります。収入や貯蓄、予算などを踏まえて希望購入物件を不動産会社に相談しシュミレーションしてもらいましょう。

入居月を決める

不動産会社に入居月を伝えることで希望月に合わせてスケジュール計画を組んでくれます。

入居月を決めるメリットは引っ越しの時期が決めやすく、子供の入学や入園などに合わせて準備ができることです。

また入居月から逆算しておけば、不動産会社へ相談する時期や申し込みから審査の時期が明確になるので焦ることはありません。

リノベーションを検討中なら専門家に相談

中古物件を購入してリフォームやリノベーションを行う際は、それに適した物件を選ばなければなりません。また、中古物件購入と同時にリノベーションを行う場合は、さらにやるべきことが増えてくるため、既にリノベーションを検討しているのであればリノベーション会社に相談することをおすすめします

家を買うまでの流れ

中古住宅は住宅ローンとの兼ね合いもあり、購入契約から引き渡しまでに1~2カ月程はかかります。リフォーム工事が必要な場合や、前の入居者がいる場合には退去するまでの時間が必要なため余裕をもったスケジュール計画を立てておきましょう。

物件購入の申し込み

希望の物件が見つかったら購入の申し込みをします。ただ、物件金額は仲介する不動産会社によって異なるため注意してください。その物件を取り扱う複数の不動産会社へ相談し、一番安い不動産会社に申し込みましょう。

住宅ローン事前審査

購入申込書を提出し、売買金額が確定したら、次はローンの事前審査(仮審査)に移ります。事前審査とは、本審査の前に、「買手がローンを利用する資質があるかどうか」を金融機関が審査するものです。事前審査の申し込みから結果が届くまでの期間は2~3日、少なくとも1週間以内には結果が届きます。

物件購入の申し込みをし売買金額が確定したあとは、住宅ローン事前審査(仮審査)に移ります。事前審査とは、本審査の前に買手がローンを利用する資質があるかどうかを金融機関が審査するものです。事前審査の申し込みから結果が届くまでの期間は2~3日程で少なくとも1週間以内には結果が届きます。

事前審査に必要な書類は以下のとおりです。

  • 身分証明書のコピー
  • 健康保険証のコピー
  • 直近の源泉徴収票コピー
  • 印鑑

金融機関によっては公式サイトで事前審査を受け付けているので、時間がないという方はインターネットで申し込みも可能です。

重要事項説明を受ける

事前審査が通ったあとは、宅地建物取引士から重要事項説明を受けます。重要事項説明では主に以下の項目について確認します。

  • 物件の面積
  • 建物の高さや面積などに関する法令上の制限
  • 物件付近の道路の幅
  • 敷地と道路が接する部分の長さ
  • 水道・電気・ガスの供給について
  • 物件の形状や構造について
  • 契約条件の確認

購入後のトラブルを回避するためにもしっかりと確認しましょう。

重要事項説明を受けたあとは売買契約書を提出します。不動産売買契約時に仲介手数料の半額や印紙代のほか、売買契約終結の際に先払いする手付金を支払うケースが多いです。手付金などについては事前に不動産会社に確認しておくようにしましょう。

住宅ローン本審査

不動産売買契約を結んだあとは住宅ローン本審査に申し込みます。金融機関によっては団体信用生命保険への加入が必須です。また、年齢や借入金の上限が制限されたりするなどの条件が設けられています。

事前に利用する金融機関に問い合わせ、条件を満たしてから本審査の申し込みをしましょう。

本審査に必要な書類は以下のとおりです。

  • 住民票の写し
  • 健康保険証のコピー
  • 源泉徴収票のコピー
  • 住民税課税決定通知書または住民税課税証明書
  • 不動産売買契約書のコピー
  • 重要事項説明書のコピー
  • 建物の間取り図のコピー
  • 不動産登記簿謄本のコピー
  • 固定資産評価証明書のコピー

主に物件を購入するにあたって事前に知っておくべき情報を確認します。

  • 物件の面積
  • 建物の高さや面積などに関する法令上の制限
  • 物件付近の道路の幅や、敷地と道路が接する部分の長さ
  • 水道・電気・ガスの供給について
  • 物件の形状や構造について
  • 契約条件の確認

購入後のトラブルを回避するため、しっかりと確認しましょう。

残代金の決済と同時に物件の引き渡し

本審査を通過したあとは、残代金の支払いと登記手続きを行い引き渡しを完了させます。引き渡し作業が完了すれば入居するだけです。しかし、リフォームが必要な物件の場合は引き渡し完了後にリフォーム作業を行うため、予めスケジュールに余裕をもたせるようにしましょう。

登記手続きに必要な書類は以下の通りです。

  • 売買契約書
  • 登記識別情報(登記済権利証)
  • 住民票 ・印鑑証明書
  • 専門家に依頼する場合は委任状
  • 固定資産評価証明書

家を購入するときのポイント

家を買う前に住宅診断や諸費用に関して予め計算しておくことがポイントとなります。中古住宅は築年数が経っているため、リフォームの必要性や減税・控除の対象になるかなど事前に調べなければなりません。

住宅診断を受けて内部の欠陥をチェック

住宅診断とは建築や設計の専門家が住宅の状態や欠陥部分をチェックしてくれるもので、近年利用者が増えています。住宅診断の費用相場は5~6万円程です。リフォームなどを検討している場合は、物件の状態をしっかりと把握できるためリフォームのイメージがつきやすくなります

諸費用を予め計算

中古住宅を購入する場合は以下の諸費用がかかるため、合算して予算立てしておくことが大切です。各手続きにかかる項目をピックアップしてますが、物件価格や物件の状態により変化しますので注意してください。意外にも多くて驚くかもしれません。

物件購入にかかる費用

物件購入にかかる費用は以下のとおりです。

  • 登記費用
  • 仲介手数料
  • 固定資産税
  • 印紙代
  • 手付金
  • 頭金

住宅ローンにかかる費用

住宅ローンにかかる費用は以下のとおりです。

  • 契約印紙代
  • 融資手数料
  • 保証料
  • 事務手数料
  • 火災保険
  • 地震保険

物件購入後にかかる費用

  • 固定資産税
  • 不動産取得税
  • 固定資産清算金
  • ホームインスペクション費用
  • リフォーム費用

引っ越し費用

引っ越しにかかる費用は以下のとおりです。

  • 家具・家電の購入
  • 引っ越し業者に支払う人件費

住宅ローンや物件購入費用に目がいきがちですが、引っ越し費用も合わせて計算するようにしてください。諸費用の漏れは予算オーバーの原因の一つです。買い替えるべき家具や家電も書き出して正確な予算を立てるようにしましょう。

重要事項説明書と売買契約書を確認

重要事項説明書と売買契約書には、物件や契約にまつわる必要事項がたくさん記載されています。特に修繕する際の保障の有無について瑕疵担保責任は必ず確認するようにしましょう。

リノベーションは購入前に検討

リノベーションを前提として中古物件を購入する場合は、希望の間取りにできる物件を選びましょう。マンションの場合は耐震性や管理状況などを事前に調べておくことが大切です。

中古住宅の購入でよくある質問

中古住宅の購入で手付金の返還などについて知りたいという方もいるかもしれません。中古住宅の購入で質問が多いものは以下のものが挙げられます。

物件の申し込み後はキャンセル可能?

購入の申し込み後は、まだ売買契約が成立していない段階ですので購入のキャンセルは可能です。この場合は、キャンセル料や違約金なども発生しません。しかし、売買契約を締結したあとにキャンセルする場合は違約金が発生するのが一般的です。キャンセルの時期には注意しましょう。

手付金は戻ってくる?

手付近が返還されるのは次の項目に該当する場合です。

  • 金融機関の審査に落ちた場合
  • 売主がキャンセルを申し出てきた場合
  • 売主が契約違反をした場合

売買契約を締結したあとに自己都合で購入をキャンセルした場合は、原則手付金は戻ってきません。

契約書にローン特約が付いていると好条件

キャンセルの理由が住宅ローン審査に落ちた場合は、契約書にローン特約が付いている場合のみ手付金が戻ってきます。ローン特約の有無で結果が大きく違ってくるため事前に確認するようにしましょう。

家を買うなら2021年が買い時?

2021年は新型コロナウイルスの影響で、不動産価格が下落するとも言われています。住宅ローン金利も依然として低水準ということもあり、2021年に物件購入を検討する方も多いと思います。

公開日 2020年7月26日
更新日 2023年3月22日

#購入, #中古住宅

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